#07「マウスにご用心」
【マウスピース】(Mouthpiece)
野球部のミットみたいなもので、肌身離さず持ち歩くのが望ましい。
高価な楽器は部の費用で買うが、マウスピースだけは部員の個人負担で買うことが一般的である。 (各楽器によってかなり値段に開きがある)
木管楽器の場合、リードも消耗品なので個人で負担する。
「トランペットは軽いからマシ」と作中にあるが、一番重いチューバのマウスピースは ちょっとした文鎮みたいで、犯ろうと思えば凶器になり得る硬度と重さを持つ。
一番軽いホルンのマウスピースは、なんなら携帯のストラップにできるくらい軽い。
ユーフォニウムとトロンボーンのマウスピースが全く同じという金管トリビアは、 吹奏楽を知ってる者以外別にどうっちゅうことはない情報である。
【バズィング】(Bussing)
唇を震わせて音を出すこと。
金管楽器はこれによって楽器から音を出しているので、しっかり練習する必要がある。
唇のみで音を出す練習法と、唇にマウスピースを当てて(※上図イラスト参照)音を出す練習法がある。
その際、別にイラストのように全裸である必要は特にない。
マウスピースのみで練習する場合、普段楽器を吹く場合と勝手が違うので、 余計な力が入ってマウスピースを口に強く押し付けすぎてしまうことがある。
そうすると口を痛めるなどの危険があるので、注意。
【教育実習生】(きょういくじっしゅうせい)
教員免許を習得するための大学の科目。
実習中の学生を教育実習生と呼ぶ。
性別が女子の教育実習生に限り、男子高校生が幸せになれるキーワードのひとつ。
【現役女子大生】(げんえきじょしだいせい)
男子高校生が幸せになれるキーワードのひとつ。
【何のために吹奏楽部入ったんだよ…】(なんのためにすいそうがくぶはいったんだよ)
休みなく続く練習の日々や、技術の伸び悩みの壁に当たった時、ふとよぎる気持ちのひとつ。
こんなことなら軽めの運動部や美術部に入っておけばよかったと後悔が襲うが、 その先にきっと得がたい何かが待っている。はず。
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