#03「パー練場所ウォーズ」
【パート練習場所】(ぱーとれんしゅうばしょ)
吹奏楽部は、全体合奏をする日よりも、譜面を正確に吹けるようになるための 練習をする日のほうが多い。
それぞれ個性ある楽器たちが、もし同じ音楽室で一斉に練習を始めたら……。
合奏と違い、想像するだけでカオスである。
そこで、練習中それぞれの音がかぶらないように、教室や果ては外まで範囲を広げ パートごとに各所に練習に繰り出す。
これが「パート練習」、通称「パー練」に該当する。
持ち運び不可能なパーカッションは音楽室(部室)で固定だが、それぞれの パートは色々工夫しながらパー練の場所を決めているようだ。
【パーカッション】(Percussion)
打楽器の総称。
吹奏楽内で打楽器を担当するパートをまとめて「パーカッション」としている。
通称「パーカス」。
ティンパニー、グロッケン、シロフォン、シンバルなどが吹奏楽の譜面によく出てくる。
合奏中は結構暇な時も多いが、曲によってはカバサやらタンバリンやらを 器用に使いわける必要もあり、コンマ単位の動きが要求される時もある。
楽器を吹くということをしないため、パーカスパートは部内では若干異色の存在になりやすい。
なんとなく「吹奏楽部です」っぽさもあまり醸さない人物が多い。
クラシック以外のポップスではドラムを叩く場合もあり、 吹奏楽パーカス経験者がドラマーにシフトしていく話も少なくない。
【ホルン】(Horn)
金管楽器のひとつ。
「角笛」を意味し、吹奏楽経験のない人には「ぐるぐる巻きのやつ」「カタツムリみたいなやつ」 などといった説明がされる。
トランペットを肉食とするなら、ホルンはまさに草食系楽器。
強く主張することはせず、穏やかな音色で吹奏楽の中高音域を支える。
地味だからつまらないかといえばそうではなく、クラシックには欠かせない存在。
金管五重奏以外にも何故か木管五重奏の編成にも加わっている。
マウスピースが金管の中で一番小さく、とても可愛い。
また、「ホルンが一番難しい金管楽器」とも言われている。
【リップスラー】(Lipslur)
金管パートの代表的な基礎練習メニュー。
押さえるピストン(ロータリー)は変えずに、唇の動きだけで違う音程を自由に出せるようにする練習。
または、その奏法。
なあなあになってくるとこの練習は省かれることが多いのに、 ちゃんと真面目にやってるホルンパートは偉いなあ。
初登場キャラ